こんにちは。
ここ最近日本国内外でpauperが非常に注目されていてとてもうれしい限りです。
リアルでも中規模レベルのトーナメントが開催されているし平日パウパーなんてものが大手ショップでは当たり前のようにスケジュールに組み込まれていますね。
今回の記事では何回かに分けて、パウパーの広いカードプールで昔の思い出のカードやらイラストが好きなカード、中学生の頃組んでみたかったアーキタイプなど、自分の使いたいカードを使ってリーグで3-2や4-1とそこそこ勝てるようなるためにはどんなことに考えてデッキを組んでいけばいいかを説明していこうというものです。
その1はそもそもトップメタのデッキに対してどういうことに気をつけてプレイすればいいのかを理解しようという内容になります。
その2はあなたのオリジナルデッキを勝てるデッキにするために入れるべきカードを各色毎に紹介します。
最初はpauperオタク向けの記事になりそうでしたが書いていくうちに入門者向けの内容にシフトしていったので、これからpauperを始めたいと考えている人、すでにやっているけどなかなか勝てない人にも読んでいただけたら幸いです。
-----------------------
さて、ここ最近はどんなデッキが流行っているんだろうか。
いつも通りmtggoldfishのパウパーのタブを開くとどうやら青赤デルバーとボロス統治者が目覚ましい勝率を上げているようだ。
次点で青黒コントロールや裏返しコンボ、5色トロンが続いている。
青赤デルバーがトップメタなようだし確かに他のデッキを使っていて青赤デルバーにはいつも負けているような気がするし、青赤デルバーが最強のデッキなのだろうか。
ここ最近、メタゲーム考察記事などでは青赤デルバーが強すぎる、青のドローのいくつかを禁止にするべきだ、とか君が勝ちたいなら青赤デルバーを使うべきだ、という記事が見られるが私はそうは思わない。
もちろん、あなたが青赤デルバーを使いたい!のであれば使うべきだ。やりこむだけの価値のある強力なデッキだ。
あなたが青赤デルバーを使うべきで無い理由は2つある。
一つ目に、これは認めなくてはいけないことなのだが、あなたは下手で、あなたが青赤デルバーを使っても勝つ道理が無いということだ。
このデッキは非常に線が細く、何でもできる反面多くの選択肢の中から正しい物を選び続けなければいけない。
あなたが上手いプレイヤーの使う青赤デルバーと対戦すると、相手はいつもこちらの行動全てに回答をもっておりアドバンテージも大量にとられ為す術も無く負けてしまい、非常に理不尽で不快感を感じるかもしれない。
だがあなたが青赤デルバーを使っても対戦相手に同じ気持ちを味合わせることは残念ながらおそらくできない。
かくいう私も残念ながら青赤デルバーを扱う資格はなさそうだったので《金切るときの声/Battle Screech》や《熟考漂い/Mulldrifter》を連打して簡単に勝つことにした。(リーグで1-4したのなんて久しぶりだ!!
二つ目に、パウパーは最強のデッキを使って死にものぐるいで勝ちに行くようなフォーマットではないということだ。
リーグもフレンドリーリーグしかないしMOCSのフォーマットになることも今やないだろう。
全力で勝利を探求するならスタンダードやモダンの方がやりがいを感じられるはずだ。
では私がかれこれ5年か6年くらいこのフォーマットをメインに遊んでいるのはなぜか。
そう、このフォーマットは自分の好きなカードを使って勝つことができる!!
確かに強いデッキというのは存在するがそれらのデッキも全てコモンで構築されているのでどれも圧倒的すぎてつけいる隙がない、ということはない。
強いデッキにも弱点は必ず存在し、それを把握して適切にプレイすることができればどんなデッキを使っていてもそれなりには戦えるはずだ。
前置きが長くなりすぎてしまったが、”どんなデッキを使っていてもそれなりには戦える”ようになるためには各デッキに対してどんなことを意識しなければいけないか、簡単なポイントを説明していこう。
・青赤デルバー
こいつ当たるたびに負けているようではpauperで小遣いを稼ぐのは難しい。
強いデッキなので戦い方を知っていても勝てるとは限らないが戦い方をわかっていないと自分で墓場に歩いていくようなプレイをしてしまうことが多いので一番尺をとって説明しよう。
このデッキとほとんど同じようなカードが入っていて、一昔前に一大勢力だった青単フェアリーというデッキがあるのだが、そのせいで多くのプレイヤーがこのデッキについて微妙に正しくない認識をしてしまっているように思う。
青単フェアリーは素晴らしい”飛行ー打消し”デッキだった。常に青マナが二つ立っていて、貧弱なスペルは《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》に吸い取られ渾身の一撃は《対抗呪文/Counterspell》で打ち消され、やっとのことで通したカードも《断絶/Snap》でまたやり直しだ。
そうこうしているうちに《尖塔のゴーレム/Spire Golem》が現れてあなたの手札の半分はもはや通っても無価値なカードに成ってしまう。
ところが青赤デルバーは全然違う。こっちは青単とは似て非なる”除去ー忍者”デッキなのだ!!
確かにあなたの相手は青単フェアリーと同じように土地を二つ立てているがよく見てほしい、片方は山だ。
つまりあなたの呪文を打ち消す可能性があるのは多くの場合《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》だけだ。
代わりに場に出たクリーチャーはすぐに8枚の火力呪文で対処されてしまうだろうが呪文自体はうんと通りやすいのだ。
相手のデッキのメインとなる打消しカードが《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》だということを理解していれば1ターン目に出てきた《フェアリーの悪党/Faerie Miscreant》に《炎の斬りつけ/Flame Slash》を撃つことにもあまり躊躇いはなくなるはずだ。そいつは人畜無害な1/1じゃないぞ!!
もう一つ、今度は《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》の話だ。
また青単フェアリーの話からしよう。
青単フェアリーにおける忍者はもちろん強かったが最高のカードではなかった。
思い出してほしいんだが、青単での忍者は多くの場合、2種類のフェアリーのうちどちらかが手札に戻って1度だけ攻撃した後はほとんどカカシになっていたんじゃないか?
青単フェアリーにおける忍者は《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》を再利用し一度攻撃しカードを引くところでほぼ定年退職だった。残った嘱託社員はアンコウをチャンプブロックするなり適当な地上の2/2と相打ちして退場していただろう。(もちろんブロッカーを残さないといけない、という抑止力は
強力だったが)
しかし青赤デルバーのこいつはかなり厄介だ。
なにせ8枚も除去呪文が入っているわけだから道をこじ開けられて2回以上攻撃される可能性が非常に高い。
忍者が出た後は倒せるなら積極的に倒すべきだし倒せなそうなら忍術の種はしっかり処理しておきたい。
青単フェアリーと青赤デルバーが全然違うデッキだというわかりやすい一例を紹介しよう。
あなたは緑単ストンピィを使っている。
青単デルバーに対してメインボードに入っている《若き狼/Young Wolf》は酷いカードで一刻も早くすべて抜いてサイドの《散弾の射手/Scattershot Archer》と入れ替えたくなるだろう。
逆に《散弾の射手/Scattershot Archer》は最強のサイドカードであり、1ターン目に場に出てしまえば後はこれを《断絶/Snap》から守りながら展開していくだけで瞬く間に勝利できそうだ。
青単フェアリーは飛行ー打消しデッキなわけだから、地上のパワー1の《若き狼/Young Wolf》が役に立つわけがないし《散弾の射手/Scattershot Archer》が無茶苦茶強いのも納得だろう。
では青赤デルバーには?
青赤デルバーは除去ー忍者デッキなのだ。
打消しよりも多く除去が入っているデッキに対して《散弾の射手/Scattershot Archer》が長生きできるとは考えにくい。したがって青単相手ほどこいつが活躍できそうにないのは明らかだ。(《空への斉射/Aerial Volley》の方がずっと役に立ちそうだ!ボロスの8体の鳥も撃ち落とせる!)
一方青単相手に最悪だった《若き狼/Young Wolf》は一度除去されても2/2で戻ってこれるので忍者やその種となる《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》に対してそれなりに信用できそうだ。
相手のデッキには《尖塔のゴーレム/Spire Golem》も入っていないので安易に《怨恨/Rancor》で3/1にしてしまったことを呪うことも少ないだろう。
もちろん4枚も入っていては邪魔になるし《散弾の射手/Scattershot Archer》もサイドにあるなら是非入れたいが、そんなことはいい。
両者の評価がこんなにも変わるくらい別デッキだという認識を持とう。
最後にもう一つ、これは青単に対してもそうではあったのだが、序盤の”お互いに何もしないターン”を恐れないことだ。
あなたの対戦相手が青黒コントロールだった場合、あなたが何もせずにターンを終了すると《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》や《熟慮/Think Twice》で相手にだけマナを使われてしまうので、わかっていても罠におとりを放り込むプレイが正しいことが多い。
だが、青赤デルバーはこちらが何もしなかった場合、相手も何もしない可能性がずっと高い。
《灰のやせ地/Ash Barrens》をサイクリングしたり《渦まく知識/Brainstorm》を撃ってくるかもしれないが、その場合はあなたもそこで適当な除去呪文を相手の場にいる何かに撃てばいいのだ。
テンポがどうだとかこいつは打ち消されてもいいおとりなんだとか言い訳してを見えている《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》に呪文を差し出すのは愚かなプレイだ。
・ボロス統治者
青赤デルバーについてかなりの長文を読んだ後なので今度も長文になるんじゃないかと心配しているかもしれないが大丈夫だ。大分短くまとめるつもりだ。
ボロス統治者は優秀な除去、優秀なクロック、強力なアドバンテージ獲得手段を持つpauper屈指のミッドレンジで、モダンでいう《BG系》みたいなデッキだ。
青赤デルバーと比較すると個々のカードが強く何をするべきかも大分わかりやすいのでpauperの入門デッキとしては非常におすすめだ。
そこそこ勝てて、そこそこ負けるのでプレイしていくうちに他のデッキについての理解も広がっていくだろう。
このデッキは非常にパワフルでかつわかりやすいので、このデッキを相手にする上で気にするべき(みんなが知らない)重要なポイントは少ない。
ただ、自分のライフが致死圏内かどうかは常に意識しておこう。
ボロスは威力の高い火力呪文が大量に入っているので、相手の手札が4枚以上あるのに動いてこない場合、あなたのライフが11点以下ならほぼ致死圏内にいると思ってプレイしたほうが良いだろう。。
手札に打消し呪文があるなら安易に《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》をフラッシュバックする前に一旦考え直そう。(なくても一度は考えよう!)
フラッシュバックしないことで相手が本体プランをあきらめて《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》に《感電破/Galvanic Blast》3連打を浴びせてくれるかもしれない!
ボロスは対戦相手としてよりも、自分が青くないコントロールデッキを作ろうとしたときに障壁となってくる可能性がある。特に赤黒みたいな赤の除去とアドバンテージ生物というコンセプトで組み始めるとよく陥る。
俺のデッキはボロスの劣化なんじゃないか??ってね。あまり気にしなくていい!
続きはその1-2として近日中に上げる予定です!!
ここ最近日本国内外でpauperが非常に注目されていてとてもうれしい限りです。
リアルでも中規模レベルのトーナメントが開催されているし平日パウパーなんてものが大手ショップでは当たり前のようにスケジュールに組み込まれていますね。
今回の記事では何回かに分けて、パウパーの広いカードプールで昔の思い出のカードやらイラストが好きなカード、中学生の頃組んでみたかったアーキタイプなど、自分の使いたいカードを使ってリーグで3-2や4-1とそこそこ勝てるようなるためにはどんなことに考えてデッキを組んでいけばいいかを説明していこうというものです。
その1はそもそもトップメタのデッキに対してどういうことに気をつけてプレイすればいいのかを理解しようという内容になります。
その2はあなたのオリジナルデッキを勝てるデッキにするために入れるべきカードを各色毎に紹介します。
最初はpauperオタク向けの記事になりそうでしたが書いていくうちに入門者向けの内容にシフトしていったので、これからpauperを始めたいと考えている人、すでにやっているけどなかなか勝てない人にも読んでいただけたら幸いです。
-----------------------
さて、ここ最近はどんなデッキが流行っているんだろうか。
いつも通りmtggoldfishのパウパーのタブを開くとどうやら青赤デルバーとボロス統治者が目覚ましい勝率を上げているようだ。
次点で青黒コントロールや裏返しコンボ、5色トロンが続いている。
青赤デルバーがトップメタなようだし確かに他のデッキを使っていて青赤デルバーにはいつも負けているような気がするし、青赤デルバーが最強のデッキなのだろうか。
ここ最近、メタゲーム考察記事などでは青赤デルバーが強すぎる、青のドローのいくつかを禁止にするべきだ、とか君が勝ちたいなら青赤デルバーを使うべきだ、という記事が見られるが私はそうは思わない。
もちろん、あなたが青赤デルバーを使いたい!のであれば使うべきだ。やりこむだけの価値のある強力なデッキだ。
あなたが青赤デルバーを使うべきで無い理由は2つある。
一つ目に、これは認めなくてはいけないことなのだが、あなたは下手で、あなたが青赤デルバーを使っても勝つ道理が無いということだ。
このデッキは非常に線が細く、何でもできる反面多くの選択肢の中から正しい物を選び続けなければいけない。
あなたが上手いプレイヤーの使う青赤デルバーと対戦すると、相手はいつもこちらの行動全てに回答をもっておりアドバンテージも大量にとられ為す術も無く負けてしまい、非常に理不尽で不快感を感じるかもしれない。
だがあなたが青赤デルバーを使っても対戦相手に同じ気持ちを味合わせることは残念ながらおそらくできない。
かくいう私も残念ながら青赤デルバーを扱う資格はなさそうだったので《金切るときの声/Battle Screech》や《熟考漂い/Mulldrifter》を連打して簡単に勝つことにした。(リーグで1-4したのなんて久しぶりだ!!
二つ目に、パウパーは最強のデッキを使って死にものぐるいで勝ちに行くようなフォーマットではないということだ。
リーグもフレンドリーリーグしかないしMOCSのフォーマットになることも今やないだろう。
全力で勝利を探求するならスタンダードやモダンの方がやりがいを感じられるはずだ。
では私がかれこれ5年か6年くらいこのフォーマットをメインに遊んでいるのはなぜか。
そう、このフォーマットは自分の好きなカードを使って勝つことができる!!
確かに強いデッキというのは存在するがそれらのデッキも全てコモンで構築されているのでどれも圧倒的すぎてつけいる隙がない、ということはない。
強いデッキにも弱点は必ず存在し、それを把握して適切にプレイすることができればどんなデッキを使っていてもそれなりには戦えるはずだ。
前置きが長くなりすぎてしまったが、”どんなデッキを使っていてもそれなりには戦える”ようになるためには各デッキに対してどんなことを意識しなければいけないか、簡単なポイントを説明していこう。
・青赤デルバー
こいつ当たるたびに負けているようではpauperで小遣いを稼ぐのは難しい。
強いデッキなので戦い方を知っていても勝てるとは限らないが戦い方をわかっていないと自分で墓場に歩いていくようなプレイをしてしまうことが多いので一番尺をとって説明しよう。
このデッキとほとんど同じようなカードが入っていて、一昔前に一大勢力だった青単フェアリーというデッキがあるのだが、そのせいで多くのプレイヤーがこのデッキについて微妙に正しくない認識をしてしまっているように思う。
青単フェアリーは素晴らしい”飛行ー打消し”デッキだった。常に青マナが二つ立っていて、貧弱なスペルは《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》に吸い取られ渾身の一撃は《対抗呪文/Counterspell》で打ち消され、やっとのことで通したカードも《断絶/Snap》でまたやり直しだ。
そうこうしているうちに《尖塔のゴーレム/Spire Golem》が現れてあなたの手札の半分はもはや通っても無価値なカードに成ってしまう。
ところが青赤デルバーは全然違う。こっちは青単とは似て非なる”除去ー忍者”デッキなのだ!!
確かにあなたの相手は青単フェアリーと同じように土地を二つ立てているがよく見てほしい、片方は山だ。
つまりあなたの呪文を打ち消す可能性があるのは多くの場合《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》だけだ。
代わりに場に出たクリーチャーはすぐに8枚の火力呪文で対処されてしまうだろうが呪文自体はうんと通りやすいのだ。
相手のデッキのメインとなる打消しカードが《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》だということを理解していれば1ターン目に出てきた《フェアリーの悪党/Faerie Miscreant》に《炎の斬りつけ/Flame Slash》を撃つことにもあまり躊躇いはなくなるはずだ。そいつは人畜無害な1/1じゃないぞ!!
もう一つ、今度は《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》の話だ。
また青単フェアリーの話からしよう。
青単フェアリーにおける忍者はもちろん強かったが最高のカードではなかった。
思い出してほしいんだが、青単での忍者は多くの場合、2種類のフェアリーのうちどちらかが手札に戻って1度だけ攻撃した後はほとんどカカシになっていたんじゃないか?
青単フェアリーにおける忍者は《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》を再利用し一度攻撃しカードを引くところでほぼ定年退職だった。残った嘱託社員はアンコウをチャンプブロックするなり適当な地上の2/2と相打ちして退場していただろう。(もちろんブロッカーを残さないといけない、という抑止力は
強力だったが)
しかし青赤デルバーのこいつはかなり厄介だ。
なにせ8枚も除去呪文が入っているわけだから道をこじ開けられて2回以上攻撃される可能性が非常に高い。
忍者が出た後は倒せるなら積極的に倒すべきだし倒せなそうなら忍術の種はしっかり処理しておきたい。
青単フェアリーと青赤デルバーが全然違うデッキだというわかりやすい一例を紹介しよう。
あなたは緑単ストンピィを使っている。
青単デルバーに対してメインボードに入っている《若き狼/Young Wolf》は酷いカードで一刻も早くすべて抜いてサイドの《散弾の射手/Scattershot Archer》と入れ替えたくなるだろう。
逆に《散弾の射手/Scattershot Archer》は最強のサイドカードであり、1ターン目に場に出てしまえば後はこれを《断絶/Snap》から守りながら展開していくだけで瞬く間に勝利できそうだ。
青単フェアリーは飛行ー打消しデッキなわけだから、地上のパワー1の《若き狼/Young Wolf》が役に立つわけがないし《散弾の射手/Scattershot Archer》が無茶苦茶強いのも納得だろう。
では青赤デルバーには?
青赤デルバーは除去ー忍者デッキなのだ。
打消しよりも多く除去が入っているデッキに対して《散弾の射手/Scattershot Archer》が長生きできるとは考えにくい。したがって青単相手ほどこいつが活躍できそうにないのは明らかだ。(《空への斉射/Aerial Volley》の方がずっと役に立ちそうだ!ボロスの8体の鳥も撃ち落とせる!)
一方青単相手に最悪だった《若き狼/Young Wolf》は一度除去されても2/2で戻ってこれるので忍者やその種となる《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》に対してそれなりに信用できそうだ。
相手のデッキには《尖塔のゴーレム/Spire Golem》も入っていないので安易に《怨恨/Rancor》で3/1にしてしまったことを呪うことも少ないだろう。
もちろん4枚も入っていては邪魔になるし《散弾の射手/Scattershot Archer》もサイドにあるなら是非入れたいが、そんなことはいい。
両者の評価がこんなにも変わるくらい別デッキだという認識を持とう。
最後にもう一つ、これは青単に対してもそうではあったのだが、序盤の”お互いに何もしないターン”を恐れないことだ。
あなたの対戦相手が青黒コントロールだった場合、あなたが何もせずにターンを終了すると《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》や《熟慮/Think Twice》で相手にだけマナを使われてしまうので、わかっていても罠におとりを放り込むプレイが正しいことが多い。
だが、青赤デルバーはこちらが何もしなかった場合、相手も何もしない可能性がずっと高い。
《灰のやせ地/Ash Barrens》をサイクリングしたり《渦まく知識/Brainstorm》を撃ってくるかもしれないが、その場合はあなたもそこで適当な除去呪文を相手の場にいる何かに撃てばいいのだ。
テンポがどうだとかこいつは打ち消されてもいいおとりなんだとか言い訳してを見えている《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》に呪文を差し出すのは愚かなプレイだ。
・ボロス統治者
青赤デルバーについてかなりの長文を読んだ後なので今度も長文になるんじゃないかと心配しているかもしれないが大丈夫だ。大分短くまとめるつもりだ。
ボロス統治者は優秀な除去、優秀なクロック、強力なアドバンテージ獲得手段を持つpauper屈指のミッドレンジで、モダンでいう《BG系》みたいなデッキだ。
青赤デルバーと比較すると個々のカードが強く何をするべきかも大分わかりやすいのでpauperの入門デッキとしては非常におすすめだ。
そこそこ勝てて、そこそこ負けるのでプレイしていくうちに他のデッキについての理解も広がっていくだろう。
このデッキは非常にパワフルでかつわかりやすいので、このデッキを相手にする上で気にするべき(みんなが知らない)重要なポイントは少ない。
ただ、自分のライフが致死圏内かどうかは常に意識しておこう。
ボロスは威力の高い火力呪文が大量に入っているので、相手の手札が4枚以上あるのに動いてこない場合、あなたのライフが11点以下ならほぼ致死圏内にいると思ってプレイしたほうが良いだろう。。
手札に打消し呪文があるなら安易に《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》をフラッシュバックする前に一旦考え直そう。(なくても一度は考えよう!)
フラッシュバックしないことで相手が本体プランをあきらめて《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》に《感電破/Galvanic Blast》3連打を浴びせてくれるかもしれない!
ボロスは対戦相手としてよりも、自分が青くないコントロールデッキを作ろうとしたときに障壁となってくる可能性がある。特に赤黒みたいな赤の除去とアドバンテージ生物というコンセプトで組み始めるとよく陥る。
俺のデッキはボロスの劣化なんじゃないか??ってね。あまり気にしなくていい!
続きはその1-2として近日中に上げる予定です!!
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